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?実装

・コーディング

・テスト

の二つのフェーズからなる。この中で特に多くの時間を必要とし、重要な部分となるのがデータマッピングの仕様作成であろう。この作業はGPMEのフレームモデルの構造と既存システムのモデル構造をどう対応づけるかを決めるもので、この仕様の出来がデータ交換の善し悪しを決めると言っても過言ではない。なぜなら、多くの場合個々のシステムにおけるモデルの表現方法はそれぞれ違った形になっており、また、あるモデルに対してそれを他のシステムでも扱えるとは限らないからである。

例えば、図4.3−4にてAシステムでは、人というモデルには、名前と年齢という2つの情報をもっている。一方、Bシステムでは、人というモデルに名前と年齢と性別という3つの情報を持っている。このAシステムでは表現されていない性別という情報は、AシステムからBシステムヘのデータ変換を行う際に、人が付加すべき情報である。このように、情報量が少ないシステム(Aシステム)から情報量が多いシステム(Bシステム)へのデータ変換プログラムを作成する場合には、足りない情報をデータ変換時に会話的に付加できるグラフィカルな入力部を作成するしくみを作成すればよい。逆に、情報量が多いいシステム(Bシステム)から情報量が少ないシステム(Aシステム)へのデータ変換プログラムを作成する場合には、不要なデータを落とすだけで問題なくデータ交換を行える。

-なお、既存/市販システムとGPME中間ファイルとのインターフェース開発の際にも、「インスタンス情報インポート/エクスポート機能」にて準備されている関数群を利用することにより、開発作業工数の削減と品質の向上を図ることが、多くの場合可能となろう。

 

 

 

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